最新の遺伝性乳がん・卵巣がんに関する研究結果
日本語の記事が見当たらなかったので、英文のみだけど、ご紹介。
記事に書かれてることを抜粋して、シェアします。
記事は2017年6月21日現在、最新の遺伝性乳がん・卵巣がんに関する研究結果とのこと。
Cancer Risks For Women Living With Gene Mutations Made Clearer In New Study
【抜粋】
<研究・調査について>
・ メルボルン大学とPeter MacCallum Cancer Centreによる研究結果。
・世界中から10,000人のサンプルにて調査
・期間:20年間
<乳がんについて>
・BRCA1陽性の人が80才までに乳がんに罹患する可能性は72%
・BRCA2陽性の人が80才までに乳がんに罹患する可能性は69%
<卵巣がんについて>
・BRCA1陽性の人が卵巣がんに罹患する可能性は44%。
・BRCA2陽性の人が卵巣がんに罹患する可能性は17%。
※乳がんと異なり、年代による罹患のリスクではなく、生涯での発症リスクだそうです。
<がん罹患の年代について>
研究結果は、予防的切除でリスクを減らせる年代についても記載。
・BRCA1陽性の人は30代で罹患する人が多い
・BRCA2陽性の人は40代で罹患する人が多い
調査は、遺伝性の検査をすぐに受けるべきということではなく、親族に乳がん・卵巣がんの罹患歴がある人は、遺伝子カウンセリングを受けてみて、より詳細な調査をしたいと考えたら、検査を受ければ良いと記載されている。
また、BRCAが陽性だということが既に分かっている人は、リスクを理解した上での対策を考えるのが良いであろうとのこと。
遺伝性乳がん・卵巣がんに関する情報は、なんとなくまだまだ少ない気がする。
必要としている人に情報が届きますように。