出張乳房再建サロンin秋田
紡ぎでもよく話題になる「乳房再建」。
私は東京に住んでいるので、再建は乳がん手術とセットのごとく、主治医からどういう手法でやりたいのかという質問を受けた。
ただ、地方だと事情が異なるようです。
そもそも、乳がん治療をできる病院の選択肢が少なかったり、再建できる病院が近くにないために、情報を得ることができなかったり。
再建をするもしないも、患者本人が選択したことに納得感があればいいのです。
でも、情報が得にくいがために再建を諦めているのであれば、それはとても悲しいことなのではないかと思います。
そして今回は、なんと!
乳房再建サロンが「秋田県 乳がん患者サークル Happy Cafe Club」主催で開催されるとのことです!!
ぜひ秋田や近隣の県にお住まいの方で、実際に再建をした人の話を聞いてみたいという方がいらっしゃったら、足を運んでみてください。
私も再建を決めるまでには幾つかの再建サロンのような場所に足を運び、乳がんパイセンたちの話を聞いて決めました。
きっと役立つ情報があるはずです。
「もっと知りたい!乳房再建〜再建の先輩・仲間とおしゃべり会〜」
日時:2019年1月19日(土) 10:00〜12:00
会場:秋田市 遊学舎(研修室2)
参加費:無料
定員:15名
お申し込み:メールにて受付 archosp@mail.goo.ne.jp
お友だちのみやびちゃんがお手伝いするそうです!
紡ぎの1月シェアルームも募集中です!
今日から寒いです!風邪ひかないようにね。
ポチッ。
自家組織再建後のマッサージオイルとか下着とか。
通院の度に、血の流れ具合をエコーで確認するのだけど、右乳の下の方の血流がまだ弱々しいと言われた術後2か月め。
主治医からマッサージをしてみようと言われ、まずは家にあったマッサージオイルでお風呂上がりにマッサージ。
肌との摩擦がおきないようにたっぷり目につけると、マッサージオイルがすぐになくなってしまう。
巷で有名なバイオイルなんて、もったいなくて使えない。
コスパのいいマッサージオイルないかなーと探していたところ、見つけましたよ!
専科ボディオイルエッセンス。
そのお値段、アマゾンだとなんと482円!(記事アップ時点)
バイオイルの半分以下です。
マッサージを主目的にするなら十分です。
※バイオイルは手術痕を目立たなくするための保湿に良いと言われてます。違いや目的に応じて使い分けてくださいね!
無香料のものだけでなく、フローラルの香りがするものもあるので、そこはお好みで。
乳がんって、本当お金がかかるので、プチプラで良いものがあると、助かるわー。
ちなみに、テーピングは水膨れにより断念。
無理して貼ってると余計に傷跡が汚くなる可能性があるということで、術後1か月くらいで早々にテーピングはしなくなりました。
マッサージ&保湿で頑張る。
そして術後2か月目には下着も術後の下着を卒業。
病院指定の術後下着は、洗濯しているとマジックテープ部分が変によれてきて、肌に当たって痛いというかなんというか。
新しく買うのもなーと思い、乳がんの手術後に購入したSloggiを着てみたら、とっても具合が良い!乳がんの術後はアンダーが緩すぎる感じがしてフィット感が足りなく、あまり好きじゃなかったんだけど。
逆に今回はとても良い感じです。
どこかのタイミングでワイヤーブラに変えた方がいいと言われてるんだけど、右胸がまだ微妙に硬いからな。いつがいいんだろ。
今度の診察の時に聞いてみよ。
テープの痕が痒いよー。
ポチッ。
卵巣の定期検診の巻。
読んでくれている方はお気づきかもですが、だいぶサボりがち更新なのでタイムリーでなく、スミマセン。
こちらも遡りな記事ですが、記録のために書いておきます。
半年ごとの婦人科検診に行ってまいりました。
いやー、何かがあるとは思ってないけど、検診っていうとドキドキしてしまいますねー。
私ってば、もはやどこに行っても要注意患者なワケでして。
普段は忘れ去っていることなのだけど、婦人科検診の日が近づくと私ってばまたがんになっちゃうかもしれない身体なんだよな、なんて思い出す。
ということで、普通の人は恐らく1年ごとに検診をすると思うのですが、私は半年ごとに行います。普通の人に比べて、40〜60倍の確率で卵巣がんになるっていうから、こまめなチェックが本当に重要。(見る読みモノによって数字が違うので、幅をもたせて書いてみました。)
いつか卵巣を取るという決断をするだろうけど、なかなか決めきれない。
自分にとってベストなタイミングっていつだろうかと思いつつ。
もうここ数年、会社のまとまった休みは入院ばかりしてるから、いい加減、海外旅行とか行きたいんですけど!とか思ってみたり。
いやいや、健康あってこその休みだよね、って思ってみたり。
悩みは尽きませんな。
半年に1回の恒例行事、うだうだ卵巣の予防的切除について悩みながらも血液検査をして、1時間後にエコー検査。
血液検査の結果は、問題なし!
いぇい。
そしてエコー検査。
えっと。
なんだかいつもより念入りな感じがするんですが、気のせいですか?
よく診てくれるのは嬉しいのですが、よく診すぎてるっていうのも気になりますよ、先生。
着替えてから再度、先生の元へ。
先 「ちょっとね、左の卵巣が腫れて見えるのよ。」
は 「えっ...。(マジかー!ついに...?)」
先 「チョコレート嚢腫っぽく見えるから大丈夫だと思うんだけど、BRCAだからこのままでいるのは気持ち悪いから、MRI撮ってちゃんと調べましょう。」
MRIは土曜日でもやってくれるらしく、これ以上、通院で会社を通院で休みたくないので、2週間後にMRIの予約を入れ、会社がお休みの時に結果を聞きに行くことに。
って、何気に結果を聞くのが1ヶ月後。
いやー、1ヶ月くらいモヤモヤを引きずるって、私ったら案外Mっ気があるのか?
と思いつつ、もしも急を要することなら電話が来るだろうといつものポジティブ思考に戻り、卵巣が腫れてたことを忘れ去って過ごすこと約1か月。
チョコレート嚢腫だと思うから大丈夫って主治医が言ったし。
その言葉のみを信じて、もう、チョコレート嚢腫な気しかしない。
だから、きっと大丈夫!
そして約1ヶ月後に、若干ドキドキしながら結果を聞きに言ってきましたよ。
先 「検査の結果...」
は 「は、はい。検査の結果...?」
先 「大丈夫でしたよ!」
は 「よかったー。マジでドキドキしたじゃんねー、先生!んで、何だったんですかね、ヤツの正体は。」
先 「生理の時に卵子がちゃんと割れなくて、腫れてるように見えたみたいですね。」
は 「とりあえずよかったー。ありがとうございました!」
と、診察室へ入る前とはうってかわって、ルンルン気分で診察室を出る。
おい、卵!
サボらずにちゃんと割れて、排卵しておくれよ!
マジ、ビビるじゃないか。(笑)
まぁ、何事もなくて良かったよ。
いや、しかし。
遺伝性の乳がん・卵巣がんと診断されると、まるで時限爆弾を体内に抱えているようだと書いている人がいたのですが。
本当にまさにその表現が適切でして。
発病するかしないか分からないけど、がんになる確率が著しく高いので、たまに思い出すと不安になることはあります。
9割くらいは忘れて過ごしてますが。
そんなこんなで、ちょいとドキドキした婦人科検診も無事終わりました。
良かった、良かった!
卵巣ちゃん、元気でいてね。
ポチッ。
【紡ぎ】シェアルームが増えます!
何気にひっそりと1周年を迎えた紡ぎ。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
そして私たちも頑張った!
たぶん。笑
紡ぎを始めた時から個人的には、告知年数に縛られないおしゃべり会もやりたいと思っていました。
参加者さんからも、そのような声はいただいておりました。
そしてついに!!
2019年から始動します!!(大袈裟)
2019年から予定しているシェアルームは、以下の2つになります。
・乳がんと診断を受けて、間もない方のためのシェアルーム
乳がん治療をまだ開始していない方、治療を始めて間もない方のためのシェアルームです。
・乳がんと診断を受けて、治療中の方のためのシェアルーム
乳がんと診断を受けて、治療を継続している方のためのシェアルームです。
今までは「告知1年未満」の方を対象にしておりましたが、今後は治療中の方であればどなたでもご参加いただけます。
過去に紡ぎに参加いただいた方で、告知から1年を過ぎてしまった方も参加可能です!
また皆さんにお会いできること、楽しみにしております。
12月は師走で何かとお忙しいと思いますので、紡ぎはお休みします。
次回は1月です。1月は新しいシェアルームの開始を記念して、「乳がんと診断を受けて、間もない方」と「乳がんと診断を受けて、治療中の方」が同時ご参加いただけるシェアルームを実施します。
詳細のご確認および、お申し込みは紡ぎのホームページよりお願いいたします。
来年も紡ぎをよろしくお願いします!
ポチッ。
ヘルプマーク。
また術後から仕事復帰へのお話にちょっと戻ってみたいと思います。
術後から約2週間お休みをいただいた後、仕事&社会復帰しました。
退院2日後に通院した時、「こんな状態で2週間後に会社に行けるのか!?」と思っていたら…。
メキメキと回復!
退院前、「お願いだから、おとなしくして過ごしてね」と主治医から言われていた。
諸事情あってかなり出歩いており、全くおとなしくしてなかったように思うが、メキメキ回復!!
そしてついに社会復帰の日。
元気に出勤。
でもね、通勤ラッシュが!
歩きスマホな人が!
小走りしてる人が!
なんだかコワイ。
ぶつかってきそうで、コワイ。
しかも、順番にみんな乗ってるのに、押すオジサン。
なんで押すの?
押さなくてもちゃんと乗れますよー。
苦労して出来上がった私の新しいパイオツがどうにかなちゃったら、気を失う!
ということで。
ヘルプマークをもらってみました。
別に席を譲ってほしいワケじゃない。
ただ、「少しだけ配慮が必要な人」と思ってもらえれば、と思って。
押したり、ぶつかったりする人がいないといいなと思って。
そして、ヘルプマークをバッグにつけて。
電車に乗ってみたんですよ。
乗ってみたんですよ。
乗ってみたんですよ・・・。
全く効果ナーシ!
誰も見てない。
そもそもね、ほとんどの人がスマホを見てるんです。
なので、目の前に立ってるヘルプマークをつけてる人なんて目に入らない。
もしくは、混んでるからヘルプマークなんて埋もれてしまうワケです。
そもそもヘルプマークの認知度ってどれくらいなのかな。
病気じゃない健康な友だちは知らなかった。
マタニティマークは十分知れ渡ってると思うし、お腹が大きければ一目で妊婦さんって分かるけど。
ヘルプマークをつけてる人って、見た目はフツーなんです。
見た目は健康そのものの若者だったりするんです。
抗がん剤の時も思った。
見た目はフツー。
でも、白血球が少なくなってフラフラしてたり、気持ち悪かったり。
見た目がフツーだったとしても、優先席に座らせてほしいと思ってる人がいること、自分が病気になって初めて分かった。
そういう人がいるということ。
ヘルプマーク。
せっかく、いいモノなので。
なんとかもう少し普及してくれないものだろうか。
認知度が上がらないだろうか。
影響力のある芸能人とかに普及させてほしい。
ポチッ。
ニューヨークから帰って思うコト。
Jackieさん、Ivisさん、愛子さんのお話を聞いて、心に響くものが沢山あった。
なんとなく、初心にかえった私のココロ。
アレ?自分ってどういうことがしたかったんだっけ?
他にもやりたいことがあったな。
なーんて自問自答を始めてたりするワケです。
海の向こうでも、頑張ってる人たちがいる。
私も頑張る。
そういえば、あるお寺のお坊さんの説法でこんな話を聞きました。
人間が最初に習う「あいうえお」は、「あい」で始まり、「をん」で終わる。
それには理由があり、いっぱい愛をもらったら、今度は恩を返さなきゃいけないという意味が含まれてるそうです。
私は病気になって、たくさんの人に愛をもらいました。
家族や友人、お世話になった主治医や看護師さんたちを始め、乳がんパイセンたちからいろいろ教えてもらいました。
いっぱい愛を受け取りました。
なので、今度は私が恩返しをしなくてはいけないのです。
恩返しさせてください。
私が恩返しできる場の一つは、紡ぎです。
今週末の紡ぎは残念ながら私は参加できないのですが(恩返しすると言っておきながら!笑)、11/10(土)は、癒し系スタッフりな・ちあきが担当します。
まだお申込み可能なので、お時間がある方はぜひ参加してみてください。
11月のシェアルームが今年最後のシェアルームになります。
ご都合の合う方はぜひ!
お申し込みはホームページからお願いいたします。
また、特に再建についてお悩みの方は、再建サロンにも相談に乗ってくれるパイセンたちがいっぱいいます!
今年がもうすぐ終わってしまう!!
ポチッ。
ニューヨークはピンクリボン発祥の地の巻、その②
10月はピンクリボン月間。
乳がん患者だったら、ほとんどの人が知っているんじゃなかろうか。
数多くあるシンボルリボンの一つとしか思っていなかったピンクリボン。
ピンクリボン運動の背景に、ちゃんとストーリーがあるの、知ってました?
私は初めて知りました。
1992年に、セルフという雑誌の編集者が乳がんで亡くなった編集長に敬意を表するため、「乳がん意識向上月間」の特集企画を検討する中で、乳がんサバイバーである友人のエヴリン・ローダーさん(エスティローダーの副社長)に協力を求め、リボンを作ってニューヨークの店舗で配布をしたことが始まりだそうです。
その後、エヴリン・ローダーさんは1992年に「米国乳がん研究基金」を設立し、世界規模で乳がんへの認知を高め、命を救うことを目的としたキャンペーンを展開していきます。今では世界で7,600万ドル以上の資金や寄付金を集め、様々な医療機関に資金提供を行っているそうです。
清水寺やスカイツリーのピンクライトアップは、エスティーローダーの、想いが詰まったキャンペーンの一環ですよ!知ってました?!
今や、ピンクリボン運動は様々な企業がサポートしてくれていますが、始まりが化粧品会社のエスティーローダーだったこと、初めて知りました。
このような活動が、いろいろな薬や医療の研究開発を支えてくれています。
患者としては本当に嬉しい限り。
まずは飛行機に乗った時からピンクリボン活動は始まってました。
着いた日に訪れた、Bloomingdale'sでもピンクリボン運動。
Bloomingdale'sも14年間、ピンクリボン運動に参加しているそうです。
アメリカでは、Fight Cancerというだけあって、やはり「がんと闘う」というイメージが強いのかな。
こちらは、ボクシングのグローブメーカー「Everlast」と14ブランドのデザイナーがコラボして、チャリティーオークションを行っていました。
そして、Shareの愛子さんに連れて行っていただいた、エヴリン・ローダーさんが作った乳がん治療専用のブレストセンター。病院内には乳がん患者専用のブティックがあります。
パッドを入れられる水着の種類がたくさんありました。
予約を入れると、自分のサイズに合った下着を選んでくれるそうです。また、手持ちの下着を持ち込むと、お店の方がパッドを入れるポケットを作ってくれるとか。
ブティックに行く時にケモ室の待合室前を通ったのですが、毛糸と編み棒が置いてありました。
待ってる間に教えてくれるのかな?
何かに集中している時って、嫌なことをその間は忘れられるのでいいって言いますよね。これも治療をサポートする一環なのかもしれないですね。
治療の中身もちょっと違って、アメリカではがん治療の一環としてメンタルドクターの診療も含まれているそうです。身体的・精神的な治療とサポートが必要ということなんでしょうね。
ちなみにイギリスでは、オプションだけど、アロマテラピーなんかも含まれてるらしいですよ!
治療にもお国柄が表れてる感じがしますね。
今回いろいろとお話を伺って思ったのは、アメリカはとにかく寄付の制度が進んでいるということ。
寄付やボランティアが文化として根付いているというのもあるけれど、お金持ちの方にとっては、節税対策にもなるんですよね。なので、ポーンと病院建て替えちゃったりなんだりするワケです。
驚いたのは、自分の家の近くにがん治療をできる病院がなかった場合、Cancer Societyというがん協会が所有している無料の宿泊施設を利用し、病院へ通院することができるのだとか。さらには、家族の滞在費も無料だそうです。
ウィッグや術後下着を無料でくれる州もあるらしいですよ。
すごい!何気にウィッグとか下着って高いし、その時しか使わないから、こういう費用をサポートしてもらえると本当に助かりますよね。
日本もいいところは、どんどん取り入れてほしいなぁ。
そして、紡ぎスタッフにお土産。
なかなか良いお値段がしたのですが(笑)、寄付と思って買ってきました。
自分へのお土産。
こちらはBloomingdale'sで売っていたもの。コチラの商品の売り上げの一部($19)が寄付されるそうです。乳がん患者を応援するような、前向きな言葉がたくさん書いてある水筒。
私が一番気に入った言葉は、制限がない、無限という意味を持つ「Unlimited」。
病気を理由に、なんとなくブレーキをかけてしまうことってあると思うのですが。
それって言い訳の場合もあるんじゃないかなって思ってたりします。
このことは、また今度。
たまたま出張した月がピンクリボン月間で、ピンクリボン発祥の地だったとは!
なんともご縁のあるステキなひと時でした。
次は出張じゃなく、プライベートで行きたい!
できることは、無限大。
ポチッ。