乳がんファイターDiary / Diary of Breast Cancer Fighter

独身、一人暮らし。働きながら遺伝性の乳がんと闘います。

乳がんファイターDiary / Diary of Breast Cancer Fighter in Japan

元気になる準備

手術が終わって約1か月半。

エキスパンダーにもお水を足してもらい、運動許可が出た。

 

ということで、そろそろ元気になる準備をしたいと思います。

って、元気なんですけどね。

どちらかというと、がん発病前の生活に戻る準備という感じに近いかも。

 

まずは、抗がん剤治療で増えてしまった体重を元に戻したい。

そろそろ、増え続ける体重にストップをかけねばならぬ。

ということで、運動を再開。

 

五分刈りの頭でジム通いをするのは、抵抗あるなーと思っていて、女性専用の施設であれば、あまり他人の目を気にすることもないかなと思い、そのような施設が会社もしくは、自宅近隣にあるかグーグル先生に問い合わせてみる。

探してみると、いろいろあるものですね。

ヨガ、ピラティスなんかは、ほぼ女性専用。

 

そして家の近くに女性専用のジム発見!

抗がん剤治療中は、ほぼ運動ゼロの生活をしていたので、まずはのんびり、リラックスしながらヨガなどで、体力を取り戻していこう!

まずは体幹鍛えないと、何やっても効果出ないからね。

 

16日から開始可能ということで、今週からジム通いをスタートしまーす。

まずは、週2回通うことが目標。

 

ちなみに、3月上旬に予定していた海外出張は、ホテルやエアの手配は進めていたけれど、キャンセルさせてもらった。

年に1回あるこの出張は少し特殊で、同僚とルームシェアをしなくてはいけない。

あまり仲良くない会社の同僚に、何が悲しくて坊主頭を晒さなくてはいけないのか。

そんなに悲しい思いをしてまで、行かなくてはいけないものなのか。

今の時代、スカイプだってなんだってあるし、電話会議で代用できるんじゃないか。

心が元気であることも重要なので、今回は自分の気持ちを重視して、上司にキャンセルしたいということを伝えた。

キャンセルが決まった瞬間、なんだか、とても気持ちが楽になった。

 

癌という病気は長期戦。

身体だけではなく、心が強く、元気であることが重要だと思う。

発病前の100%元気な状態に戻るためには、休む時はしっかり休むべきだし、多少のワガママを言ってもいいんじゃないかと思った出来事でした。

 

 

遺伝性の乳がん

今回は少し長文です。

 

転院のきっかけにもなった遺伝子検査。

結果の受け取り方についてはセンシティブな部分もあるし、もしかしたら遺伝子検査そのものを怖いと思ってしまう人もいるのではないかと思い、ブログに書こうかどうか迷ったため、一度は書かずにいた。

 

いろいろ調べて行くうちに、「遺伝性乳がん」について迷い、悩んでいる人が私以外にもいるのだ、ということに改めて気付き、記載することを決意。遺伝子検査を受けるに至った経緯や今の状態について記しておきます。

 

私の遺伝子検査の検査結果は、BRCA1陽性でした。

 

元々、遺伝子検査を受けるのか、受けないのか、ということを悩んでいた時、親戚には乳がん・卵巣がんを罹患した人がいないので受ける必要はないのではないか、と元主治医や友人からは言われていた。

 

それでも遺伝性の可能性がわずかでもあるのか、検査を受けてみたいと思った。たぶん、なぜ自分が乳がんになったのかということを知りたかったのだと思う。

遺伝子検査をしている病院へ電話で問い合わせをしてみると、いきなり検査へ進む訳ではなく、カウンセリングからスタートするということが分かった。なので、まずはカウンセリングだけでも受けて、不要であれば検査はしなくてもいいと思い、予約を入れた。

 

検査を受けておきながらなんだが、知り得る範囲内の親戚には、乳がん・卵巣がん・前立腺癌になった人はいなかったので、まさか陽性と出るとは思っていなかった。

 が、まさかの陽性。

こんなこともあるんですね。

 

陽性という結果が出てからは、遺伝子診療部、婦人科、乳腺外科のドクターによるカウンセリング。元々は左胸に乳癌があので、こちらは手術確定ではあるが、右胸と卵巣の予防的切除をするのか、する場合はどいうことが起きるのかなどを説明してもらう。

 

もし、予防的切除をするのであれば、今の日本では倫理観の問題上、全ての病院で予防的切除の手術ができる訳ではないということを説明された。

もしも、予防手術を希望するのであれば、遺伝子検査を受けた病院では、乳がん手術と同時にすることができるとも言われた。でも、その時の私には、すぐに決断することができなかった。

検査を受けたタイミングが抗がん剤治療直後ということもあり、手術日まであまり長い期間を空けることはできない言われ、調べる時間も、悩む時間もあまりない。とりあえず、結果を聞いた日は、転院の可能性も考え、手術日だけを仮押さえしてもらった。そして、転院をするかどうかは1週間後に改めて連絡することになった。

 

転院の結論を出すまでの1週間、自分なりにいろいろ調べてはみるものの、なかなか結論が出せない。

両胸とお腹を一度の手術で切ったら痛みも長引きそうだ。

副作用はどうなのか。

すぐに仕事復帰ができるのか。

 

いろいろ考えてみるけれど、やっぱりすぐに結論が出せない。

でも、転院の連絡をしなくてはいけない期限だけは近づいてくる。

 

結局、期限内に結論を出すことはできなかった。ただ、もし予防的切除したいと思った時には今通っている病院ではできない。転院さえしてしまえば、手術をどうするか、ということを考えるための時間稼ぎはもう少しできると思い、まずは転院を決定。

 

そして、手術日から1か月もないということで、慌ただしく転院手続きや術前検査を進めていった。

そんな中、術前検査にて右胸に腫瘍を発見。

非常に小さい腫瘍だったため、温存も可能な大きさ。

でも、癌になりやすい遺伝子を持っていることが分かった以上、温存という選択肢は私の中にはなかった。よって、右胸も全摘出することに。

予防的切除をする場合は、健康な臓器を取るため、全額自費になるが、胸については癌だったため、保険適用。金銭面では不幸中の幸いということか。

 

そしてもう一つの課題。卵巣の予防的切除。

乳がんの手術時に、同時に卵巣の予防的切除ができると言われていたが、今回は見送ることにした。

卵巣を取ることによって、100%癌が防げるのであれば、切除という選択をしたかもしれないけれど、腹膜に発症する可能性は残るらしい。だとしたら、今すぐに決断をしなくてもいいのではないかと思い、見送ったのである。

 

当面は、癌を発症しやすい体質であることから、こまめに婦人科でチェックをしてもらう。

また、血液検査をするときは腫瘍マーカーCA125)のチェックも入れてもらう。

しばらくは、こまめに検査をすることで対応する、という決断を出した。

 

そして、今に至る。

という感じです。

 

引き続き、「遺伝性の乳がん・卵巣がん」については、自分なりに調べています。

調べれば調べるほど、体内に時限爆弾を抱えているような気持ちになってしまう今日この頃。

今現在の気持ちとしては、どこかのタイミングで予防的切除をしたいと思っており、適切なタイミングを検討しているところです。

これまた、不幸中の幸いではあるけれど、事前に自分の体質を知ることができたので、前向きに予防をすることを考えていきたいと思います。

 

まだまだ不安に思うこと、分からないことがいっぱいあるので、いろいろと勉強していきたいと思います。

 

 

テープかぶれ

入院中から、手術跡に貼っていたテープによるかぶれは起きていた。
手術跡には約半年くらいテープを貼っていた方が傷跡がキレイに治るらしいのだけど、いかんせん肌が弱い。すぐにかぶれてカイカイさんになってしまう。


でも、傷跡をキレイにしたい一心で、テープ貼りも頑張っていた。
ちなみに、テープの貼り方は、このように細かく貼った方がいいそうです。


f:id:halnyan:20170213095028j:plain
(ソース:E-BeC 
2.手術後の傷をきれいに治すために… | E-BeC(エンパワリング ブレストキャンサー))

そして先日、エキスパンダーにお水を足すためにクリニックへ行くと、傷跡チェックもしてもらう。順調とのお言葉は嬉しいが、チェックの後にテープを貼ってくれない。


は 「テープ貼りなおさないんですか?」
看 「かぶれてるので、少し休止した方がいいと思います。もう傷はくっついてるし、また再建の時に同じところを切るので、そんなに頑張らなくても大丈夫ですよ。」
は 「分かりました。」


そのまま帰る。

が、「分かりました。」と言ったのははテープを休止することについて。
例え同じところをまた切るとしてもですよ?
やっぱり傷跡はキレイにしたいじゃないですか。
鏡で見た時とかに、スっと一本線のキレイな傷跡の方がいいじゃないですか。

ということで、同病のお友達に聞いてみる。


「テープかぶれのカイカイに良き対策方法はあるだろうか?」


すぐにお返事いただき、テープかぶれ防止に良いというスプレーを教えて頂く。
本当にありがたい。

Amazon.co.jp:アルケア リモイスコート ノンアルコール性保護膜形成剤 17711 30ml:ドラッグストア


かぶれが治まったあとに、こちらのスプレーをシュっとかけ、乾いてからテーピング。
数日経ちましたが、痒みはまだ感じていないので、とても効果がある模様。


しかし。
このボトル。
すっごい小さいです。(笑)
大量に使うものではないので、いいんですが、サイズに対して少しお高いかも?という気がしなくもない。でも、効果は抜群!


傷跡、目立たなくキレイに治りますように!

【術後】ハーセプチン1回目

ちょっと過去の出来事になってしまうけれど、1/27(金)よりハーセプチンを再開。

これから3週間に1回、合計13回、ハーセプチンを打つ予定。

 

ハーセプチンは副作用もほとんどないし、楽勝~♪

 

と思っていたら。

ところがどっこい。

そうは問屋が卸さない。

 

ハーセプチン初回に出る、「悪寒」「発熱」という副作用がバッチリ出ました。

 

看護師さんに「前にやってたから大丈夫ですよね。たぶん副作用も出ないんじゃないかな。」と言われ、ハーセプチン後に、予定なんか入れちゃったりなんかしちゃったりして。

 

ハーセプチンも残すところ半分くらいになったところで、やたらと寒い。

めっちゃ寒い。

点滴の針を刺す場所を探すのに半袖になったからかなーと思い、毛布をかぶる。

だが、寒い。

でも、もうすぐ終わるし、予定あるし。

と思い、とりあえず耐える。

 

点滴が終了して看護師さんが針を抜きに来てくれた時。

看 「大丈夫ですかー?」

は 「大丈夫ですけど、ちょっと寒気がします。」

看 「え?いつくらいから?」

は 「20分前くらいからですかね。」

看 「え!ちょっと熱計ってみましょうか。まだ寒い?毛布持ってきますね。」

 

そして、毛布を取りに行ってくれた時、他の看護師さんに「もう点滴は終わっちゃったんですけど、寒気がするとおっしゃってます。熱が上がらないか、ちょっと様子見た方がいいですよね。」と話してる声が聞こえた。

 

ですよね。

異変を感じたときにすぐ言った方が良かったですよね。

副作用なんて、ほとんどないし。

と思って、ナメすぎてました、スミマセン…。

夕方に予定を入れちゃってたし。

その前に市場で一人ランチしようかなーって思ったりしてて。

とっとと帰りたかったので、黙ってたの、マズかったですよね、ホントすみません。

 

結局、熱が上がる可能性があるということで、その後20分おきくらいに熱をはかり、点滴終了から1時間半くらい、毛布にくるまっているという状態が続きました。

 

ギリギリ予定には間に合ったけれど。

異変が起きた時にすぐに伝えていれば、もっと早く帰れてたかもしれないし、点滴用の椅子も、もっと早く空けてあげられたかも、と反省。

 

ということで。

自己判断せずに、異変が起きたらすぐに看護師さんに伝えましょう!

という、反省&教訓でした。

 

 

終わった!終わった!

ブログを通じてお知り合いになったお友達2人、抗がん剤治療が終わった!

miyafeverさん、おかぁちゃんさん、もう勝手にお友達になったつもりです、スミマセン。(笑)

 

私の場合、特にFECという抗がん剤がなかなかのツワモノで辛かったので、同じような治療・副作用を頑張り抜いた!と思うと、目頭熱くなる。

なんだか病気になってから、涙もろくなった気がする。

 

とにかく、終わった!終わった!

めでたい♪

 

今度、お会いしてお祝いするんだ♪

今後、1周年、2周年とずっとお祝いしていきたいですね♡

 

同病のお友達ができるまでは、グーグル先生しか病気に対するお友達がいなくて、不安で不安でしかたなかった私。コメントいただくみなさんにも、とっても支えられています。たとえ、お会いしたことなくても、コメント欄に書いていただく状況に一喜一憂したり。

 

necolitaさん、SAVI無事終わって、元気に社会復帰してるかしら。

AlohaLiloさん、蕁麻疹大丈夫かしら。

khho420さん、元気で過ごしてるかしら。

 

こんな風に、勝手に思ったりしていて。(勝手に名前出して、スミマセン)

いつかお会いする機会があれば、一緒に笑ってご飯を食べながら、病気あるあるについて話したり、お祝いしたりする機会があるといいなー、と思ってしまうのです。

 だって。私たち、すっごい頑張ってるもん。

 

発毛・育毛大作戦

脱ヅラしたい。

とにかく、早く脱ヅラしたい。

 

脱ヅラするためのアドバイスがほしくて、ウィッグのカットでお世話になっている美容院(pentas)の予約を取った。

 

って、切るとこないし!(笑)

切るとこないので、ヘッドスパの予約。

 

頭のマッサージをしてもらいながら、単刀直入に質問。

 

「私、3月上旬に出張に行くかもしれないので、早く脱ヅラしたいんです。どうしたら髪の毛は早く伸びますか?」

 

幾つかアドバイスをもらいました。

これから、私の発毛・育毛大作戦が始まります。

 

発毛・育毛大作戦

■ 頭皮に優しく、毛穴の汚れをしっかり取るシャンプーを使うこと

市販のものは、 石油系界面活性剤が入っているものがほとんどで、毛穴を詰まらせてしまうらしい。しっかりとした頭皮にするために毛穴の汚れをしっかり取ることが重要なので、汚れをきちんと取ってくれるシャンプーを使うこと。

 

■ 頭皮を保湿すること

頭皮の表面を保湿することによって、毛根に栄養を与え、丈夫な髪の毛を育てることができるそうです。毛根ケアのためには、保湿が重要!そのためには、頭皮用の保湿ローションを塗るのがオススメ。

 

■ 育毛剤

毛穴の汚れをきちんと取り除いてから、育毛剤を使えば効果はあると思うとのこと。育毛剤の効果が出るのが28日+年齢後なので、効果が出る前に使うのを止めてしまう人も多いらしい。継続は力なり、ということですね。

 

■ タンパク質を取る

育毛に必要な栄養素はタンパク質。大豆・納豆・豆乳などの植物性タンパク質がオススメ。ちなみに、プロテインはタンパク質の塊のようなものなので、プロテインを飲むのもいいらしい。ただし、運動をしないと太るので、プロテインを飲む場合は要注意だとか。運動許可が出たら、ジムに入会してプロテインを飲もうと思います。

ちなみに、スポーツ選手はプロテインを飲んでいる人が多いので、髪が伸びるのが早い人が多いらしい。(笑)

 

■ 頭皮を柔らかくすること

頭皮が硬いと血流が悪くなり、必要な栄養素が運ばれにくくなるため、発毛・育毛によくないとのこと。シャンプーなどの時に頭皮マッサージをして、頭皮を柔らかくすると良い。

 

ということで、私の発毛・育毛大作戦のためにシャンプーをはじめ、いくつかのグッズを購入。でも、まだ効果の程が分からないので、自分で効果を実感して、オススメできる!と思ったら、購入した商品もご紹介したいと思います。

 

ただ今の私の髪の状態は、密度については、全体的にまんべんなく生えてきている気がする。髪の長さは、約1.5㎝くらい。カレには中学生男子くらいと言われており、通院時は病人ファッションとして、土日もオシャレ坊主のフリをして、既に脱ヅラしていたりはする。

 

これから脱ヅラに向け、ウィッグのカットもして、どんどんショートカットの自分へ近づけて行く予定。

 

1か月1㎝というけど、倍速で伸びますように!

 

病理の結果

昨日は、病理の結果を聞きに病院へ。

 

<病理の結果>

■左

抗がん剤がとてもよく効いたとのことで、癌細胞は全てなくなっているとのことでした。

pCR 癌ナシ

0/1 陰性

グレード3

 

■右

病理の結果、癌だったけれど、全摘してしまった&早期だったので、治療の必要なし。

非浸潤癌

核グレード1

ER 8

PgR 7

Her2 0 陰性

 

左側は癌細胞が残っていたら、乳輪乳頭をエキスパンダー入れ替え時に切除しましょう、という話をしていたけれど、癌細胞消滅ということで、残すことができた。良かった♪

 

そして、12月の術前検査で見つかった右側の腫瘍は癌だった。

が!!!

切除したので、こちらは特に治療は必要なしとのこと。

わい!

 

実は、最後の最後まで、全摘するかどうか悩んだ右。

全摘すると決めた後も、本当に全摘で良かったのか、手術前日もちょっと考えたりしていた。けど、切除に決めて良かった。決断した自分を褒めてあげたい。

 

手術直前に元主治医の反対を振り切って、勝手に受けた遺伝子検査。

それがきっかけとなり、バタバタと転院。

術前検査でまさかの右側に腫瘍発見したときは、マジかよ!と思い、あまり悩む時間もない中で決めた全摘。

 

手術前に見つけてくれたお医者様に感謝。

ありがてぇ。

先生、大好きです。(笑)