天使になったエルくん。
書こうかどうしようか、少し迷ったのですが。
同じような場面に家族が直面した時、同じような考えで治療をしていきたいなと思ったので書いてみます。
私の最愛の子、エルくんが天国へ旅立ちました。
エルくんは、突然目の前に現れた天使のようなにゃんこだったので、エンジェルの「エル」を名前にしました。
約4ヶ月半の闘病期間でした。
診断を受けた時には、すでに完治は難しいということを先生から伝えられていました。
その時に決めました。
私のための治療ではなく、エルくんのための治療をするということ。
先生と何度も話し合い、まずはエルくんのQOLが維持できるような治療をしたいということ。
そして、本人にとって辛い治療になるのであれば、すぐに止めたいということ。
その考えをもとに、治療を実施してきました。
神様が私に与えてくださった、最愛のエルくんを神様にお返しするその日まで、エルくんができるだけ苦しいとか痛いがないように。
できるだけ幸せだと感じられるように。
毎日エルくんのことが大好きだってことと、ありがとうを伝えられるように。
精一杯のことをすると決めました。
最期は家で過ごす時間を増やしてあげたいと思い、自宅に酸素室を設置しました。
先生に教わり、皮下輸液、注射も自分でできるようになりました。
鼻カテーテルの入れ方も教わり、強制給餌もできるようになりました。
お世話する方も大変だよね、と友人たちは労ってくれましたが、大変だと思ったことは一度もありません。
エルくんは大人になってから私のところへ来てくれたので、赤ちゃんの時に来てくれてたら、こういう風にお世話ができたのかなって思いながら、お世話をしていました。
全ての時間が愛しかったです。
エルくんは約7年間、私と一緒に生きました。
優しくて、強くて、甘えん坊のくせに、甘えるのが下手っぴなエルくん。
毎日会社に行くのが不安で心配で、毎朝「帰るまで待っててね」と伝えて出勤していました。
そんな私のお願いを聞いてくれたエルくん。
私の帰りを待ち、私の腕の中で逝きました。
最期まで私のお願いを聞いてくれたエルくん。
潔くカッコ良く、男前に去っていきました。
残念ながら動物さんたちは話すことができないので、エルくんにとって辛い治療であったかどうかを確認する術はありません。
でも、エルくんにとってベストな治療の選択をしてきたつもりです。
全く後悔がないとは言いませんが、できることは全てやりきった感はあります。
大好きだよ、エルくん。
うちの子になってくれてありがとう。
ママがいつか天国に行くその日まで、先に待っててね。
今はもう辛いことも苦しいこともなく、私の寝室で眠っています。