乳がんファイターDiary / Diary of Breast Cancer Fighter

独身、一人暮らし。働きながら遺伝性の乳がんと闘います。

乳がんファイターDiary / Diary of Breast Cancer Fighter in Japan

癌サバイバーであることに胸を張れる日。

今日も、おもいっきり、ただの独り言です。

暇な方だけどうぞ。(笑)

 

 

癌サバイバーであることに、胸を張れる日。

そんな日ってくるんだろうか?

 

アメリカでは癌サバイバーの人たちは、自分は癌を克服したのだということを誇らしげに言うということを、何かで読んだ。

そんなカルチャーだから、会社や友人たちに癌になったとを隠さず、病気になったことに引け目に感じることもなく、生きやすいんだろうなー、なんて思ってしまう。

 

一方、日本は癌であったことを言わない人も多そう。

そういう私も、友だち数人、会社でも必要最低限の人にしか癌になったことを言わなかった。

 

理由は、二つ。

まず一つは、自分が選択した治療方法について、いろいろ言われるのが嫌だったから。

父が肺癌になり、抗がん剤治療をしている時に、何人かの友人から「抗がん剤って体に良くないらしいから、止めた方がいいよ。」って言われた。

そりゃね、抗がん剤が劇薬だってことは知ってますよ。でも、本人と家族は、抗がん剤治療をした方が良くなる確率が高いというエビデンスのもと、やっている。

もちろん、悪気があって言ってるんじゃないのも分かってる。

病気と向き合って、治療に取り組もうとしている時に、いろいろなことを言われてストレスを感じるのが嫌だった。

 

二つ目の理由は、癌だということを会社の同僚が知ってしまうと、遠慮して仕事を頼めなくなってしまうのではないかと思ったから。

元気な時は、ちゃんと仕事したかったし、手伝えることは手伝ってあげたかった。

 

なので、必要最低限の人にしか言わず、治療してきた。

 

そんな少ない人数にしか打ち明けなかったにも関わらず、ちょっとした言葉に傷ついたりすることもあったな。もちろん、自分もセンシティブになってたのかもしれないけど。

 

必要以上に傷つきたくないから、言わない人も多いのかなって思ってみたり。

 

そしたら、Facebookでこんな画像がタイムラインに流れてきた。

(Facebookでシェアもされてるし、画像使ってもいいですよね。)

 

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鏡に映った自分を見たとき。

傷跡に対して、同じ気持ちで向き合えますように。

鏡に映っているその女性は、病気と闘った戦士。

その傷跡は、以前にも増して、あなたをより特別で美しい存在にするもの。

(はるにゃんこ訳)

 

 

あと、こんな言葉も何かで読んだことがある。

 

「何か欠けてるものの方が、完璧なものより美しい。」

 

 

私たちったら、失ったものもあるけど。

その分、特別で美しい存在になれたのね。

そんな風に考えると、気持ちの上だけでも胸を張れる。

 

癌とか、他にもいろいろな病気があるけど。

病気であることを負い目に感じることなく、個性と捉えられ、生きやすい社会になるといいな。

いつか、「私は乳がんサバイバーだ!」と胸を張って言いたい。