乳がんファイターDiary / Diary of Breast Cancer Fighter

独身、一人暮らし。働きながら遺伝性の乳がんと闘います。

乳がんファイターDiary / Diary of Breast Cancer Fighter in Japan

ついに脱毛

脱毛しないなー、本当に抗がん剤効いてんのかよ、と思いながら3週目に突入。

 

ついに脱毛がはじまった。

 

他の方のブログを読んでいると、一気にゴッソリと抜け落ちたという方もいるようだけれど。私の場合は、髪の毛を洗っている時に「あれ、いつもより抜け毛が多い?」というレベル。

 

が、しかし。

お風呂を出てから排水溝を見てみると。

排水溝、毛だらけですやん。

ドライヤーで乾かした後の洗面所も割と悲惨ですやん。

 

その日は、事前に購入してあった「脱毛時の就寝用帽子」というモノを着用して寝る。

頭皮を守り、枕やシーツへの毛の散らばりをまとめてくれるのだそう。

朝起きたら、この季節、暑いからか毎回脱ぎ捨ててある…。

就寝時の帽子は不要だったかも。

でも、ハゲた時にゴミ捨てとか行くとき恥ずかしいので、家の中用の帽子にしよう。

 

ちなみに、頭をすっぽり覆うような帽子って、いかにも医療用という感じがして、一気に病人感が出てしまう。(癌なんだから、病人なのだけれども)

もっとオシャレな帽子が売ってればいいのに。

 

そして、一気に抜け落ちる訳ではないので、お風呂に入る度に「今日もやっぱり抜けてるな…。」と思いながら排水溝を掃除する毎日を続けること約1週間。

 

なんだか髪の毛全体のボリュームが少なくなってきていることに気づく。

地肌も良く見える。

 

抗がん剤治療の副作用で脱毛することは分かっていたけれど。

最初に抜け始めた時も、ついに抜けたか、くらいにしか思わなかったけど。

髪がスカスカになってきた自分を鏡で見たら、少し涙が出た。

 

改めて、髪の毛は女性にとって、とても大切なものなんだなと思う。

思い起こせば、父も抗がん剤治療で脱毛してしまった時、オロオロしていた。

「男なんだし、パパは頭の形がいいから坊主頭だってカッコいいよ!」なんて言っていたけれど。

同じ体験をして初めて思う。

髪ってニンゲンにとって、とても大切なものなのだなと。

 

ハゲてまで頑張るんだから。ちゃんと効いてほしいぞ、抗がん剤


医学もどんどん進んできている。

いつか、副作用が軽くて、脱毛しない癌の治療方法がみつかりますように。