乳がんファイターDiary / Diary of Breast Cancer Fighter

独身、一人暮らし。働きながら遺伝性の乳がんと闘います。

乳がんファイターDiary / Diary of Breast Cancer Fighter in Japan

再建手術のお話。

三がつくことわざって結構ありますよね。

 

石の上にも三年

三人寄れば文殊の知恵

早起きは三文の得

三度目の正直

 

えっと。

私の手術は三度目の正直でした。

つまり、3回手術をしました。

 

1回目。

余裕綽々です。

看護師さんとベラベラ話しながら自分の名前が呼ばれるのを待つ。

やっと名前が呼ばれ、手術台に乗ると、点滴のライン取り。

乳腺の手術の時は手首のあたりだったけど、今回はどうやら足にするらしい。

足の甲に針をプスリ。

 

いっでー!

 

失敗。

 

2回目。

マジで痛いし。(涙)

でも強がって、「私、痛みに強いので大丈夫です。」と言ってみる。

実際、耐えられる痛みだし。

 

が、しかし、失敗。

 

3回目。

失敗。

 

4回目。

失敗。

 

麻酔の先生かな。

「痛みに強いって言っていただいたんですけど、僕が耐えられないので、麻酔をかけてからにしますね。」だって。

 

そして、麻酔がかかる前に先生登場。

「先生、頑張ってください。よろしくお願いしまーす!」とたぶん言い切ったところで眠りに落ちる。

 

どうやら私の手術時間は前代未聞の長さで朝8時半に手術室に入り、終わったのが翌朝4時半。

自分の部屋へ戻ったのは、朝5時半くらいだったらしい。

ひー!

先生たち、お疲れさまでした!!

そして、手術中ずっと待っててくれた母も、お疲れさまでした!

その間、お留守番してくれていた猫sもお疲れさまでした!

本当にみんな、ありがとう。

 

麻酔が抜けきらない状態で部屋に戻ってウツラウツラしてたわけですよ。

そしたら、なんとなく右胸が痛い。

手術直後は1時間おきに看護師さんの回診があるので、右胸が痛いと言ったら先生たち登場。

 

2日後、2回目の手術へ。

もうね、麻酔が抜けきらないタイミングでまた麻酔をかけられるんで、正直ここらのことはよく覚えてないんです。でも、とにかく2回目が必要ということだけは分かっていて、再度手術室へ。

この時は6時間くらいかな?

終了し、部屋へ戻るも右胸の状態は相変わらず。

 

2回目の手術の翌日、3回目の手術へ。

「もう先生、インプラントでもいいですよ。私、とにかく6/18には働き始めなきゃいけないんです。」と言ったのは記憶がある。

まさかの、生まれながらの社畜体質をここで発揮。(笑)

が、先生が「ここまで頑張ったんだから、もう1回だけ頑張ろう?絶対これで最後の手術にするからさ。もう1回だけ、やらせて?もう1回僕のこと信じて。」と言われ、3回目の手術へ。

 

3回目の手術に入る前くらいは麻酔ハイになっていたっぽい。

身体的には辛いんですけどね。

脳内は、なんかドラえもんの世界にいる夢を見ていたり、ポケモンの世界にいたりとやたら楽しい夢ばかりを見ていた。

ってか、夢の内容が全て小学生並み。(笑)

 

そして3回目の手術室。

らいおんハートがかかっていた。

そして、先生が肩に手を置いて「これで絶対に最後の手術にするからね。頑張ろうね。」って言ってくれたのは覚えている。

その後、すぐに麻酔をかけられ、眠りに落ちる。

 

3回目の手術の麻酔から覚醒した後に「HCUに入れよう」という会話が聞こえた。

どうやら手術中に肺に水がたまり、さらには肺が潰れ、一般病棟に戻すよりHCUで診てもらった方がいいだろうとの判断だったようです。

 

麻酔直後って、喋ったりはできないけど、意外と意識ははっきりしていて先生たちが話してる声はしっかり聞こえる。

 

先生A 「HCUって血管ちゃんと診れる看護師いるの?」

先生B 「いやー、いないんじゃないかな。誰かに指導してもらいに行ってもらうのかね?」

主治医 「オババに行ってもらえばいいよ。オババはなんでも分かるから。」

 

主治医が病棟看護師のことを「オババ」と言っているのを、シカと聞きましたよ!

ってか、誰?オババって。(笑)

 って思いつつ、

「おいおい!こちとら、血管が一番重要なんだよ!ちゃんと診てくれないと困るよー。ぽっと出の看護師で大丈夫なのかよ。」

と、心の中で叫ぶ。

 

HCUに入ってから以降は、割とずっと痛みとの戦いでして。

うん十年後に遅れて来たイヤイヤ期。

看  「お体拭きましょうか?」

は  「ヤダ、拭かない。」

看  「歯磨きしてみますか?」

は  「ヤダ、磨かない。」

看  「お水飲みますか?」

は  「ヤダ、飲まない。」

 

とにかく体が辛くて辛くて、身体に触られるのが本当に嫌だったんです。

でも、結局はされるがままに体拭きとかされるんですが。(笑)

 

痛みに耐えてる最中、いろんなことを考えてました。

性同一性障害の手術の痛みって相当なものらしいんですよね。

KABAちゃんだって頑張ったんだから、私も頑張れる!

とか。

きっと叶姉妹もあそこまで体を改造するには相当の痛みを乗り越えてるはず。

とか。

そう考えると、自分の理想の体にするには少々の痛みはしゃーないなと思って、頑張ろうという気持ちになってみたり。

が、たまに「インプラントだったらもう退院して家にいただろうなー。」なんていう考えも頭をよぎってみたり。

だってさすがに3回もオペすることになるとは思ってなかったから。

 

あと、私は手術の前には決まって神田明神にお参りに行くのですが。

平将門さま、マジで痛いよー。頼むぜー。」と直接お願い。

将門さまも京都から東京に帰ってきたとき、相当痛かったと思うけど。

娘と同じ名前のよしみでなんとか少しでも痛みを取ってくだされ!と将門さまプリーズ状態。 ※平将門さまの娘の名前の一部が同じ。

たまに間違えて将門さまじゃなくて、道真さまにお願いしてる私。(笑)

きっと神様だから寛大に違いない。

ここは、麻酔ハイになってたので許しておくれ。

 

まあ、そんなこんなで4.5日ほどベッドで寝たきりで過ごしておりました。

長くなるので、3回の手術の理由や麻酔から覚醒してからのお話はまた後で。

 

 

 

ドラえもんの夢、楽しかったなー。

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