手術の振り返り
なんとなく、手術の振り返り。
生まれて初めての入院&手術ではあったけど、そんなに緊張はしていなかった。
自分が頑張るフェーズは終わり、次は先生が頑張るフェーズだし。
任せた!先生!という感じ。
手術前日、センチネルの注射を打った後は、何もすることがなく、部屋でゴロゴロ。
外出届を出し、母と夕飯を食べ、またまた部屋でゴロゴロ。
すると看護師さんが来て、前日と当日の朝、上半身を特別な洗剤で洗わなくてはいけないと言う。きちんと洗えてるか確認するので、身体を一通り自分で洗ったら、身体を拭かない状態でナースコールせよ、と言われる。
早速、身体を洗って、ナースコール。
乙女心をのぞかせ、シャワーカーテンをちょっとだけ開けて「洗いました…。」と伝えたら、豪快にシャワーカーテンを開けられる。
おーい!ちょっと…。
恥ずかしい…。
クネクネしてたらピンク色の洗剤を渡され、
看護師さん「耳の後ろも含めて、上半身だけ洗ってください。洗い残しがないか見てますね。」
えええ!人前で身体洗うとか、マジ恥ずかしいんですけどー!
看護師さんには日常なんだろうけど、慣れてない私にとっては割と恥ずかしいプレイ。(笑)
ちなみに、このピンクの洗剤は常在菌をしっかり落とすための洗剤だとか。常在菌とは、いつも肌にいる菌で、通常は害はないもの。ただ、傷口(手術時の)から常在菌が入ってしまうと、感染症を起こす可能性があるそうなので、ピンクの洗剤でしっかり落とすということらしい。(このプロセス、1年前に手術を受けた方はなかったそうなので、やる病院、やらない病院があるかもです)
当日の朝も言われた通りピンクの洗剤で体を洗い、手術着と丁字帯を着用して自分の順番を待つ。
待つ。
待つ…。
待つこと約40分。
前の方の手術に時間がかかったようで、私の手術は予定より遅れてスタートした。
ドラマなんかでは、ベッドに寝かせられて、「頑張ってね!」と家族に声をかけられながら手術室まで運ばれるシーンを見るけど、実際は自分で歩いて行く。(笑)
自分で歩けるような患者さんは、きっと、あの涙を誘うようなシーンはない。
手術室前で母と別れ、手術台へ。
初めて入る手術室の中をキョロキョロ見渡す。
案外狭いんだな、手術室って、なんて思っていたら。
「では、手術台に寝てください。」
おー!いよいよか!と思いながら手術台に横になる。
「脳派を計るシール貼りますよー。……。え?!」
「え?」ってなに、「え?」って。(笑)
なんか変なもの出ちゃってます?出しちゃいました?
「貼りなおしますね。」
貼りなおしてもらって、脳派OK。
医療ドラマの見すぎで、いろいろ妄想してたから変なもの出ちゃったのかも。
「では、麻酔ですよー。」
看護師さんが右手、主治医が左手を握ってくれている。
やだ!ちょっと!手とか握られたら惚れてまうやろー!!!と思っていたら、頭上のライトがグワングワンまわってるように見えて、その後は記憶がない。
麻酔いれるよー、って言われてから、たぶん3秒くらい。
麻酔から目が覚めた時は、たぶんリカバリールームにいました。
「あ!目が覚めましたね。では、お部屋へ戻ります。」と言われ、ベッドをガラガラ運ばれ、部屋に戻り、母と姉がいるのが見えた。
母と姉に、「大丈夫?」と言われ、「うん」とうなずいた記憶と手を握られたような記憶はある。でも、まだ麻酔で朦朧としていたので、お喋りとかできないし、なんだかまだ眠かったので、握られている手を振り払って「バイバイ(もう帰って)」って手を振って追い返した。
今になって思うと、手術中、何時間も待たせて心配かけた割に、本当に失礼だな、自分。(笑)
その後は、以前書いた術後の状況に。
看護師さんに隠れてこっそりお茶を飲んだり、マーライオンになってみたり。
2日目くらいからはメキメキ元気になる一方。
これから手術をする方、手術の体感時間は、たぶん1分以内。
患者は寝るだけ。
先生が頑張ります。
寝て、目が覚めたら終わってるので、安心していい夢見てきてください。