病院へ
たまたま家の近所に大きな総合病院があり、調べたら乳腺外科もある。
絶対良性だから通院とかする訳じゃないし。
近い病院でいいやと、家からバスで10分ほどの病院へ。
診察の順番が来て、先生がシコリを触りながら
「すぐにマンモとエコーをやりましょう。検査結果は明後日には分かるけど、明後日にまた予約を入れても大丈夫ですか?」
会社を検査で2日も休むことになるのは気がひけたけれど、2日後に予約を入れて再度、病院へ。
「検査の結果、3㎝弱の大きさになっていますね。あと、このシコリは血液が集中しているように見えます。血液が集まって、大きくなっているように見えるので、組織を取って良性か悪性か調べてみましょう。」
今まで絶対に良性だと自分に言い聞かせていたけれど。
この時初めて、「もしかしたら悪性なのかもしれない…。癌だったらどうしよう。」と思い始めた。
ちなみに、この針生検。
組織を吸い取るときに、ズキンズキンと痛かった。
癌細胞かもしれないけど、痛いんだ、コイツも私の体の一部なんだなー、
とボンヤリ思いながらエコーの画面で針が細胞に刺さるのを眺めていた。
そして2016年5月17日。
43歳、独身、一人暮らし。
左乳房に乳癌があると診断されました。