乳がんファイターDiary / Diary of Breast Cancer Fighter

独身、一人暮らし。働きながら遺伝性の乳がんと闘います。

乳がんファイターDiary / Diary of Breast Cancer Fighter in Japan

マインドフルでいること。

あのスティーブ・ジョブズが実践し、その効果からアメリカの大手企業グーグルやフェイスブックなども研修で採用しているという「マインドフルネス」。

「マインドフルネス」とは何かというと、その一瞬に全力を傾けること、と書いてある。「今という瞬間に余計な判断を加えず、意識して注意を向けること」だそう。確かに、仕事に役立ちそう。

 

それだけでも興味深かいのに、がんや心臓病などの病気にも効果が認められていて、世界の医療現場で活用されているとか。ますます興味出るよね。

 

ということで、ゴールデンウィークの初っぱなは、仏教仏陀の教えに基づいた、ティク・ナット・ハンという禅師が教える「マインドフルネス研修」に参加してきた。医療従事者の方に向けた研修だったため、学術的・医学的な話は???という部分もあったけど、いろいろな「気づき」はあった。

 

やり方は、呼吸を意識して瞑想。

瞑想は歩きながらでも、ご飯を食べながらでも、掃除しながらでも、日常生活の中でできる。

ポジティブな言い方をするとマルチタスクと言うんだろうけど、仕事してると、アレもやらなきゃ、コレもやらなきゃって、いろいろ考えてて、気づくと全てが中途半端だったなんてこと、よくある。そんな時は一度、マインドフルな呼吸で落ち着く。そうすると今やるべきタスクがなんなのか気づき、結果的に効率的にモノゴトがこなせるようになるのだそう。

  

で、私たちみたいに大きな病気なした人にはどう役立つのか、2日間研修を受けた、私なりの解釈。

私たちは、治療に対する不安だったり、再発だったり、これからの生活が変わっちゃうのかとか、いろんな心配事を抱えている。時間があるとネットで病気のことを調べたり、なんだか頭の片隅にいつも病気のことがあったりする。

 

そういう時は、自分の呼吸を意識して、他のことを考えない。

いろんな不安なコトが頭に浮かんでくるけど、そういう考えを除外して、呼吸に意識を向けていく。心配事を考えている時間がなくなると、それだけストレスを感じている時間が減るんだろうな、と。「病は気から」っていうだけに、病気のことを考える時間が減れば減るほど、心も体も健康にな状態が保てるということなのではないかと、マインドフルネスビギナーな私は思いました。

 

突き詰めていくと、病気であることを受け入れ、死を受け入れて、とか。もっと精神論の深いところになっていくようだけど、私は煩悩のカタマリみたいな人間だし、雑念も多いので、まずはマインドフルネスを仕事で役立ててみること。あと、病気のことを考えない時間を作ることから始めてみようと思う。

 

余談だが、うちの母に「マインドフルネスの研修に行って、瞑想の仕方を学んでいた」と言ったら、「マインドってつくと、マインドコントロールみたいな感じに聞こえるんだけど。あぐらかいて、空飛ぶとかしないよね?」と、心配していた。

娘が変な新興宗教にハマったんじゃないかと思ったらしい。(笑)

 

【術後】ハーセプチン5回目

今回の診察はてんこ盛り。

ハーセプチン→婦人科→乳腺外科→心臓エコー→皮膚科→精神腫瘍科。

 

本当は、朝イチ(8:30から)で心臓エコーだったのに、すっかり忘れてしまった。

というか、なぜか5月のハーセプチンの時だと思い込んでいたので、スケジュールを確認せずに行ってしまい、オンコロジーの受付で時間変更をしたいただく。

本当に申し訳ない…。

 

ハーセプチン

何事もなく終了。この状態で、あと8回終わるんだろうなーという感じ。

副作用はほとんどなく、爪が割れやすいかもっていうのと、相変わらず鼻の中が乾燥していて、鼻血が出やすい状態。

 

■ 婦人科

実は、ハーセプチン中に卵が取れるか確認してもらっていた。妊娠はNGだけど、卵子を取るのはOKらしい。でも、ココの病院ではなく、不妊治療クリニックに行くことになりそう。とりあえず、採卵ができるということが分かったのでOK。あとは、不妊治療に進むかどうか。悩ましいですな。

クリニックについてもいろいろ調べてます。調べるにあたり、いろいろ思うところがあるので、別記事にて、いつか書いてみようと思います。

 

■ 乳腺外科

とっても混んでいた。患者が増えてるのかもしれないと思うと、なんだか複雑。

私はハーセプチンのフォローアップだけなので、主治医ではない別の先生とお会いした。手術痕がテープを貼るとすぐかぶれちゃうため、ヒルドイドの処方を依頼。保湿のみでも、傷跡薄くなるかな。まあ、再建の時にまた切っちゃうんだけど。

乙女心っていうやつです。

 

■ 心臓エコー

ハーセプチンの副作用として心筋毒性(心収縮力低下)があるので、定期的に心臓エコーでチェックするらしい。ただ、私が遅刻したため、結果フィードバックは次回の主治医との面談時にあると思われる。

 

■ 皮膚科

乳がんとは関係なく、ただの火傷の診察。たかが火傷、されど火傷だった。

診ていただけて良かった。

 

■ 精神腫瘍科

治療の話、不妊治療についてとか、いつかこんなことしたいと思ってる、みたいな将来の話をした。

そしたら先生、「君は今後、すごくいい人生になると思うよ。」だって。先生に言われると、その通りになる気がするから不思議。

精神腫瘍科の先生との話は前向きな気持ちにしてくれ、とても心地良く終わるので、診察の最後に寄るのは、私にとって、とてもいいことみたいだ。

 

 

ところで。

あったらイヤだけど、なくなってもイヤなもの、なんだ?

声を大にして答える、「生理」。

今月もちゃんと生理が来た。通常サイクルよりもちょっと早いけど、毎月ちゃんと訪れるっぽい。そして生理と共に訪れるのがPMS。アイツも一緒に戻って来た。

 

遺伝性乳がんの場合、卵巣癌になる確率がとても高いので、卵巣切除の話をカレとしていた時、卵巣がなくなることによって更年期障害的な症状が現れることをカレは心配していた。常にイライラしているとか、性格が変わっちゃうんじゃないかとか、とても心配らしい。

でもね。化学療法で閉経状態になっていた時、ホットフラッシュとか、更年期的な症状は出ていたのに、カレは気づいていなかったんですよね。

 

私の場合、更年期的な症状よりも、私はPMSのイライラの方が厄介な気がする。

なぜなら、生理前のイライラの時に、カレにやたらイラつくから。

こっちの方が問題じゃない?と思っちゃったりする訳だ。(笑)

 

 女って面倒で厄介だな。

 

美容院へ行く喜び、再び。

特に切るところはないけれど、髪の毛の根元部分が黒くなって来てしまったので、美容院へGO。

 

根元の黒い部分を見て、

「伸びるの早いですね!1ヶ月前に染めたばかりなのに、1cm以上伸びてる!」

だって。

うぇーい。

 

本当に切るところがないので、カットはなし。(笑)

今回は髪の毛を染めただけ。

抗がん剤後は頭皮が弱っているので、髪の毛を染める場合はパッチテストなどを行い、美容師さんにきちんと相談してください。

 

今の長さ&密度はこんな感じ。

ラストケモから、4ヶ月くらい。 

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なぜか前髪だけが立ってしまうという相談をしたところ、小林麻央ちゃんも頭頂部の髪の毛が立ってしまうとブログをアップしていた。闘病開始のタイミングから、麻央ちゃんとは本当にいろんなことがシンクロしてるな。

 

ちなみに私の前髪が立ってしまう理由は、おそらくウィッグの中に前髪をしまう時に、クセがついてしまったからではないかとのこと。なので、今度からは前髪をウィッグの中にしまわず、そのまま出しちゃえば良いそうです。

 

あと、長さ的に今はまっすぐ生えてるけど、もしかしたらこれからウネってくるかもしれないらしい。ウネってきたら、ふんわりショート目指せばいいもんね。

どんな風に伸びて来るのか、1ヶ月後が楽しみだ。

 

ということで。

ちゃーんと髪の毛は生えてきます。

これから抗がん剤を始める方や、抜けてしまった方。

いろいろ不安はあると思いますが、大丈夫です。

ちゃんと生えてきます。

生命の力強さ!

 

私は、髪の毛に関する相談は「Pentas (ペンタス)」さんという中目黒にある、ウィッグと病気などで脱毛してしまった方専用の美容院へ行っています。

完全個室なので、安心してウィッグを外すこともできますし、女性の美容師さんなので相談もしやすいと思いますので、ご紹介しておきます。

 

医療用ウィッグ&個室ヘアサロン Pentas(ペンタス)

 

 

 

術後、初のマッサージ

母に依頼されて購入していたモノを渡すために、銀座で母とデート。
ランチを食べた後、母のショッピングにお付き合い。
脱ヅラしてる時の髪型で買い物をしていると、よく聞かれることがある。

「デザイナーとか、そういうお仕事されてるんですか?」
「アパレル関係のお仕事ですか?」

ブッブー!
どちらも違います。
金髪ベリーショートみたいな、とがった髪型を好き好んでしてる人、
あんまりいませんものね。
そりゃあ、職業もとがってると思っちゃいますよね。
ただの、しがないOLです。(笑)


母と会った後、家に帰る電車の中で、ふと思う。
ここ最近、肩凝りがパネェ!
術後初のマッサージ、行ってみる?


乳がん発覚後は、癌細胞ががリンパとかで流れちゃったらどうしようとか、勝手に思い込んで行っていなかった。(実際そんなことがあるのか、分かりません。次の診察時に主治医に聞いてみます。)
鍼も、抗がん剤中は感染症が恐いからやらない方が良いと元主治医から言われ、行かなかったし。

マッサージから縁遠い生活を送り始めて、かれこれ約1年。
クリニックの先生からは、エキスパンダーでのうつ伏せOKはもらっている。

ということで、いきなり思い立って、マッサージへGO!
マッサージ屋さんによくある、胸の下に敷くクッションみたいなものはもちろんあるけれど、クッションだけだとやっぱりエキスパンダーがパンパンに詰まっているので、なんとなく不安定だし、苦しい感じ。
バスタオルを借りて、胸の下に敷き、胸との段差が極力なくなるよう、調整してうつ伏せに。

うん。なんか大丈夫かも?
でも、やっぱり強く押されると、なんだか不安。
背中を押されている時、「万が一、エキスパンダーが破裂したらクリニックに電話したほうがいいのか、病院へ救急で行った方がいいのか、どっちだろう…。」と、ずっと考えていた。
仰向けになった時、なんだか胸に少し違和感も感じたような?
なんでもないような?

エキスパンダーが入ってる時って、どれくらいの圧かけても大丈夫なんだろうか。
鍼OKなら、マッサージ(指圧)なしの、鍼だけやってみるか?
次回の診察の時に、聞いてみよっと。

脱ヅラのタイミングを悩む。

休日はほぼヅラなし生活をしている私。

同病の人と会うときも、基本は脱ヅラ状態。

会社だけ、まだヅラONだけど、そろそろヅラを被るのが煩わしくなってきた。

 

先日、病気のことを何も知らない人に「観桜会」なるものに誘われ、ヅラなしで行ってみた。もともとロングだったので、「ずいぶん思い切って切ったわねー」というのが、皆さんからの第一声。いや、ハゲてたんで、これでも伸びたんですけどね。

ご飯を食べているとき、「ヘアバンド取って、全体見せて!」と言われ、アナ雪並みに、ありのままの私を見せる。

 

「ベリーショートっていうより、ベリーベリーショートよね!」

「いいじゃん、私も若い頃、ベリーショートだったことあるわ。」

「この髪型は顔立ちがハッキリしてないと似合わないわよ。」

「昔、○○(誰か芸能人の名前)がこういう髪型した時、美人にしか似合わないと思ったものよ。」

「この歳になると、輪郭とか、いろいろ髪型で隠したいのよね。」

「前髪まで立てちゃって、顔全部出すとか、私は無理ー。」

「この髪型は、化粧をちゃんとしないとダメね。」

 

みなさん、病気のこと知らないから好き放題言ってらっしゃる。(笑)

えーっと、これでもめっちゃ伸びてきたんです。

顔立ちがハッキリしてようが、してなかろうが。

美人だろうが、美人じゃなかろうが。

このベリーベリーショートが、今のナチュラルな私なんです。

んで、前髪も短いからなのか、抗がん剤で癖毛になったのか、立っちゃうんですよね。

好きで、顔を全出ししている訳じゃありません。(笑) 

 

ってことで、一部の人の前で脱ヅラして反応を見てみた。

まあ、いろいろ言われるけど、一回だけ何か言われることを覚悟しておけば問題はなさそう。

 

なので、会社も脱ヅラしちゃおうかなーって思っていたところ、事件発生です。

日曜日に会社の人に会ってしまうという。

同じオフィスで働いている訳ではないから、いつも顔を合わせている人じゃないんだけれど。お決まりの「ずいぶんバッサリいきましたねー!」のお言葉をいただく。

 

会社の人に会っちゃったし。

この際、会社も脱ヅラしちゃおうかなー。

なんか言われるのって、最初だけだもんね。

GW明けくらいにって思ってたけど、もういいかなー。

悩ましい。

 

【術後】ハーセプチン4回目

4回目のハーセプチンも何事もなく終了。

目立った副作用はなく、爪が割れやすいのと鼻血をたまに出すくらい。

これは恐らく、ハーセプチンが終了するまで、うまくお付き合いして行かなくてはならないものなのであろう。

 

そして。この日はいろんな科を行かなくてはいけないので、大忙し。

ハーセプチン終了後は乳腺外科へ。

先生に生理が戻ったことを報告した上で、以下の質問。

ハーセプチン中でも卵子取れますか?(凍結)

ハーセプチン中断して、不妊治療ってできますか?(別に不妊治療すると決めてない)

 

先生の回答は、どちらに対しても、

「事例がないですね・・・。」

 

ですよねー。

そう思ってました。とりあえず、次回のハーセプチンまでに調べてみてくださいませ。

 

続いて、婦人科。

卵ちゃんがそもそも残っているのか、前回の診察の時に調べてもらっていて、その結果を聞きに行く。残っていなければ、卵巣切除を気持ちよく決断できる。

そーしーたーらー。

 

残ってました。。。

 

ってことで、乳腺外科で質問したことと同じことを質問するも、やはり即答はされず。

 

っていうか、私って遺伝性とかで超レアキャラな上に、レアなことしようとしてるかもじゃないですか。

命がどうこうとかじゃなければ、実験してもらっていいし、学会とかで発表してもらっていいから、治験者ディスカウントみたいなのしてくれませんかー?

ま・じ・で。

だって、卵巣取るの約100マン。

ほんと、ディスカウントプリーズ。 

 

続きまして、精神腫瘍科。

生理が戻ったから、乳腺外科&婦人科でいろいろ聞いてみた、と話をする。そのあとは、自分の診察と全く関係ないことをいろいろ質問したり、世間話したり。前向きな話もできて、和やかな雰囲気で診察は終了。

もう精神腫瘍科は卒業っぽい雰囲気が最後に漂うも、「また次の診察の時に寄る?」と聞かれたので、「寄る!」と回答し、常連化。

この先生とのおしゃべりの時間、好きだなー。

 

精神腫瘍科の先生に、名刺をいただき、お礼のメールを家に帰ってから送ってみたら、今日お返事が来た。先生からのお返事抜粋。

 

前向きには、①過去ではなく未来志向、②ネガティブではないポジティブ、という2つの意味があります。どんどん、前向きでやっていきましょう!

 

ついついこんな病気になると、あの治療の選択は良かったのか、とか。

なんであの時に・・・とか。

いろいろ、考えちゃうけど。

 

うん、うん。

未来志向でポジティブでいること、重要だよな。

5年後、10年後の自分、何してるか考えてみた。

そんなことを考えてたら、ワクワクしてきた。

 

 

お久しぶりです。

な、な、なんと。
抗がん剤終了から約4ヶ月で生理が戻ってきました。
ちなみに、全く関係ないけど、今話題のラ・ラ・ランドを母と観に行きましたが、私には映画のストーリーが合わなかったようで、途中で寝てしまいました。(笑)


話を戻して、抗がん剤で閉経した場合、生理が戻るのは、だいたい半年から1年くらいと主治医からは聞いていたけれど、約4ヶ月で戻るというスピード復活。


生理さん、お久しぶりです。
もうお会いすることはないかなーと思っていたので、生理用品などは捨てちゃっていたため、思春期の娘のようにドラッグストアに買いに走ってしまった。
女子が持ち歩く、コジャレたポーチとか、どっかいっちゃったし。


彼氏に「生理が戻った。」とlineしたら、「おめでとー。赤飯食べるか?」と返事がきた。
いらんし。(笑)


生理の煩わしさがないことに慣れ、BRCA1も陽性だったから、卵巣を取っちゃおうかなーと思っていた矢先に、なんだかなー。


神様もなかなか、いろいろ悩ませてくれますね。
でも、生理が戻っても、卵子がちゃんと元気に戻ってるのかとか、分からないしね。
卵子凍結だの、なんだの。
また悩みごとが増えちゃったよ。
次回のハーセプチンのとき、婦人科も受診予定だから、いろいろ聞いてみよっと。


そして出先から家に帰る途中、おにぎり屋さんの前を通ったら、お赤飯のおにぎりが売っていたので、夜ご飯に買ってしまったのでした。(笑)